僕が24歳ころの時の話。
務めていた会社の社員が2~3人を残して、全員辞めるという事態が起こり、会社はパニックに。
自分なりに会社をよくしようと思って言った発言もワンマンな社長には通らず、
「いいなりになって働け!」の言葉にカッとなって僕も会社を辞める選択をとった。
そんな会社でも、皆が大好きだった。
兄のようにしたっていた上司もいたし、かわいい部下もいた。
辞めると決意した時に、自分の直の上司からこういわれた。
「おまえだけでも残ってくれないか… 会社に残る奴が2~3人いる、お前が残るってくれるのなら、
おれも安心なんだけどな」
今、考えれば、なにを都合のいいことを!と思うのだが、当時は、その言葉が重かった。
残るといっているのは、つい先日、営業部から僕らを頼ってきた後輩。それを見捨てるように、
辞めることはできないって思った。
会社に留まりたい。でも、社員の声は社長には届かない…
その夜は、ずっと悔しくて震えていた。
そんなとき、そばで僕を見ていた彼女がずっと僕の両手を握ってくれた。
細くて華奢な手だったけど、心臓の脈打つ音が伝わるほど力強く握ってくれた。
そのうち僕らは眠ってしまっていたが、朝、僕が起きるまで、彼女はずっと僕の手を握ったままだった。
心と体が震えた夜、彼女がいたことで、心が救われた。
「ありがとう、助かった」
結局僕は、上司が去った会社に残った。
彼女とはその後、別れてしまったが、あの時の手の温もりは、今もまだ感覚として残っている。
今、改めて「ありがとう」を伝えたい…
評価:いいじゃん!
いいですね。
社会の中で色々とやっているとつらい時も出てくる。
そんな時に自分を落ち着けてくれる女性が傍にいると本当に助かりますよね。
ここを見ている女性の方々が自分の殿方を落ち着けてくれるような女性になる、もしくは女性であるといいですね。
junさんへ。コメントありがとうございます。
何も語らず、手を握るだけのやさしさってあるんだな~って、
その時に実感しました。