私が小学校4年生か5年生の時の話です。
私には6つ年上の兄がいて、テレビがまだ家庭に1台しかない昭和の頃、
毎日のようにその兄と喧嘩をしていました。
当然ですが、腕力でかわうはずのない私は、かみつき、ひっかき、物投げの3大反則技で対抗、
喧嘩するたびに、いつも兄のほうが血だらけになる、と母はぼやいていました。
当時、私は小学高学年生にもなるのに、サンタクロースを信じていて、
「今年のプレゼントは●●をもらうんだ~」と兄に自慢げに言っていました。
そしてクリスマス。
枕もとにはプレゼントが。
喜び袋を開けてみると、ドラえもんのレコードが入っていました。
「僕がほしかったものと違う…」
そのことを母に話すと
「お兄ちゃんが、おまえがサンタが来るのを待っていたから、プレゼントを買ってきてくれたんだよ。
お兄ちゃん、お小遣いもらっていないのに、それでもお前を喜ばせようと思って買ってきたんだよ。」
プレゼントが違ったことより、サンタがいなかったことより、
いつも喧嘩ばかりで、自分を嫌っていると思っていた兄から、
プレゼントをもらえたことに、心が震えました。
少ないお小遣いをかき集めて、どんな気持ちでこのレコードを買ったんだろう。
なんだか照れくさくて今でもお礼は言っていませんが、大人になった今、あの時の感謝の気持ちをこめて、
今年のクリスマスに何か贈ろうかと思っています。
評価:いいじゃん!
いいお話ですね。物じゃなくても一緒にご飯食べに行ったりしても楽しいプレゼントになるかもしれないですね!